“カルパイ”は、プレインカ時代(古代インカ文明以前/約5千年前)に起源を持つ、非常に古いリトゥアル(儀式)です。カルパイとは「エネルギーの変容/変革」を意味し、インカ・シャーマンが霊性向上のために経験していく、神聖な通過儀礼のセレモニーのことです。
そのリトゥアル(儀式)は熟練した“PAQO/パコ「古代インカの伝統を継承するシャーマン」”
によって執り行われ、大宇宙と自然界の聖霊(スピリット)達のエネルギーが伝授されます。
この通過儀礼(イニシエーション)のセレモニーを受けることにより、儀礼参入者は、
古来より、インカの大師達が “ CANCHAC KURKU / カンチャク クルク ”と呼んでいる、「発光性の体」のエネルギー場の変容を起こします。

カルパイのセレモニーでは、儀礼参入者へのイニシエート、シャーマンのレベルアップ、あるいは魂への癒しを施すために、宇宙エネルギーを集中させて回路をつなげ伝達する媒介として、
“Mesa/メサ「パコが持ち運ぶ祭壇」”、または、“Haiwa/ハイワ「聖霊に捧げる聖なる供物」”を使用します。
このようにシャーマンが、癒しの道のヒエラルキー(階層構造)を、さらに上のレベルへと一歩進め、新しい始まりに道を開くために、現代でもこのカルパイのセレモニーは、アンデスのいくつかの村に継承されて続いています。
なお、セレモニーを執り行う場所は、山の頂上、湖、海、川など、環境や目的により異なります。

“Mesa/メサ「光の祭壇」”は、宇宙エネルギーが集中し、視覚化されるための「通信路(送受信機)」として、アンデスのパコ(シャーマン)が、儀式の対象(植物、鉱物、動物など)を伝統的な神聖な形状に並べて、様々なリトゥアル(儀式)の全ての瞬間に使用します。
メサ「光の祭壇」の中には、パコが使用する道具一式が入っており、宇宙エネルギーが集中するポイントでもあります。熟練したパコが執り行う儀式での動作を通して、治癒(ヒーリング)、浄化、「発光性の体」から物質的な体へのエネルギー伝達などが実現されます。
イニシエート参入者、および、治癒を望む患者(クライアント)など、人の体の各部位に置いて、宇宙エネルギーと繋がるための“PUKIO / プキオ”と呼ばれる、体内のエネルギーセンターの回路を開いたり、滞ったエネルギーの浄化をします。
そして、大宇宙や “Pachamama/パチャママ「大地の母」”の大愛の波動と調和させるのです。

【シャーマン養成講座】では各受講生の皆様に、ヒーリング(治癒)やリトゥアル(儀礼)などに使用する、石・クリスタル・貝・動物の骨・植物・自然素材の楽器など、大切なツール(道具)を集めた”メサ「光の祭壇」”を各自ご用意していただきます。
インカ・シャーマンとしての学びがレベルアップするごとに、”メサ「光の祭壇」”の中のヒーリングツールも、より高度に洗練された物になっていきます。また、講座の中で、それぞれのツールの深い意味や使用方法、適した配置場所なども、詳しくご説明いたします。
この”メサ「光の祭壇」”は、受講生各自が宇宙エネルギーと密接につながるための手段として、
他者にヒーリングをする時や、リトゥアル(儀礼)をする時などに、聖なる位置に配置して使用します。また瞑想や呼吸法をする際にも、メサに意識を集中させることにより、空間や心身が浄化されて、より深い瞑想を体験することが可能となります。

”Haiwa/ハイワ”とは、アジアの曼荼羅に類似する、宇宙エネルギーが集中するポイントです。大いなる神々や精霊たちに捧げる、祈りと儀式による神聖なセレモニーで、パコ(シャーマン)が深い瞑想と集中をともなって創り上げ、ハイワは形作られます。
ハイワの儀式は、古代より厳重に守られ維持されてきた、アンデスに栄えた精神文化独特のもので、プレインカ時代から伝わる、『精霊に捧げる聖なる供物』のセレモニーです。
ポジティブ・エネルギーを活性化し、周囲の環境との調和、治癒(ヒーリング)、繁栄、エネルギーバランスの調整などに使用されます。

ハイワに入れるさまざまな素材には、植物・鉱物・動物界が物質的に象徴された、精神世界が具現化されており、たくさんの象徴的表現に満ちています。自然界から産出される生産物の中でも、一番出来のよい生産物を選りすぐって、パコの手により形作られます。
例えば、人間の手作りの製品(織物や陶器etc)、とうもろこし、聖なるコカの葉、花、リャマの脂、綿、海星(ひとで)、鳥の羽、乾燥した動物の胎児、米、豆、キヌア、アメ、金銀などが入ります。 ハイワに入れる一つひとつの要素が、それぞれ独自の意味を持ち、完璧な役割を果たします。
またハイワは、精霊(スピリット)の世界と結合するための媒体でもあります。私達人間の住む、物質世界から、ハイワを通じて精霊の世界につながることができます。

ハイワは、ウィラコチャ神「大宇宙創造主」、アプ「山の神々」、パチャママ「大地の母」、アウキ「先祖の魂」、そして自然界の精霊たちへ捧げられる食事が象徴化されている、古代からの伝統的な儀式です。
神々がもたらしてくれる日々の豊かな恵みに対する報酬として、共に働いてくださる精霊達の、それぞれの好みに合ったものをお供えし、豪華な宴会を堪能していただきます。
今年採れた収穫物を私達人間が食べる前に、大宇宙と自然界の精霊たちに感謝の心を表し、一番出来の良いものを選りすぐって作った、「美味しいご馳走」を召し上がっていただく風習が、アンデスには今日も残っています。
そして、このご馳走を心行くまで堪能して満足した精霊達は、「ますますの繁栄と恵みを贈ってくださる」と信じられています。
パコが、心からの感謝の意をこめてハイワを奉納することによって、儀礼参入者の地球上での生命力を守護する、特定の山の聖霊とエネルギーレベで深くつながることができます。
儀式の間、パコはハイワの中に、心からの感謝の祈りと意図(願い)を発します。そして、儀礼参入者を守護する山の精霊や、生まれた場所の波動、関係の深い聖なる場所などにエネルギーの橋をかけてつながります。
ハイワ作りが終了すると、パコはハイワを使って、儀礼参入者のエネルギー磁場を開いて浄化します。
このようにして入念に作り上げられたハイワは、その後、山の頂上で燃やしたり、遠隔地の土の中に埋めたりします。パコが用意した食事である「聖なる供物」の、豪華なご馳走を通して、聖霊達から大いなる祝福がもたらされ、その祈りと願いが叶えられることでしょう。
今日では、このハイワのセレモニーは、古代インカ文明の言語である『ルナ・スィミ語』では、
“Ayni/アイニ「相互扶助=今日はあなたのために、明日は私のために、の助け合いの精神」または聖霊への報酬として、アンデス地域独特のエネルギーの交換のように知られています。
このような形で儀礼参入者は、ハイワから天上世界へとのぼってゆく、聖なる白い煙と香りを介して、聖霊(スピリット)達とのつながりが確立され、パチャママ(大地の母)、そしてアプ(山の聖霊)に象徴されている、宇宙純粋エネルギーに満たされ始めます。
パコはハイワを、参入者の“Uma Ttica Pukio/ウマ・ティカ・プキオ” 「頭丁のエネルギーセンター=王冠のチャクラ」、あるいは身体の他の部位に置き、直接その魂に呼びかけます。
熟練したパコによって、これらの魂への呼びかけが実現され、参入者を守護するアプや聖霊がエネルギーの変化をもたらし、参入者自身もその変化を感じることができ、ハイワの機能を理解することでしょう。

ハイワ「精霊に捧げる聖なる供物」は、とてもシンプルな形式をとっていますが、非常に強力な魂の治療法です。儀礼参入者の内部と、崇高な実在(神)との間の、神聖なエネルギーの交換を通じて、身体の治療、魂(精神)のバランスの改善、ソウル・リカバリー「魂の呼び戻し」などを達成されます。
なお、このハイワには様々な種類があり、パチャママ(大地の母)に捧げたり、魂の浄化、病気の治療、先祖供養、通過儀礼の際にも使用します。また、五穀豊穣、家族の調和、人生・健康・恋愛・勉強・仕事・商売・金運の開花、家畜の繁栄、土地や家屋の浄化など、ハイワはさまざまな用途に応じて幅広く活用されています。